コラム

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株式会社シーアールイー 

【連載】第九弾:庫内設備システム・配送・拠点選びまで 一気通貫で“物流の全体最適化”を提案! ~物流インフラプラットフォームNews~ ビジネスモデル変革から支援

こんにちは! シーアールイー(以下CRE) マーケティングチームです。

これまで7回にわたって、LIP(物流インフラプラットフォーム)各社のサービスについてお伝えしてきました。
今回はお客様の課題に対し、各社が持つパワーを掛け合わせ、まとめて“物流の全体最適化”ソリューションをご提案する、CREの“物流インフラプラットフォーム推進室“(以下LIP推進室)の取り組みについて、詳しく聞いていきます。

中でも、CREリーシング(倉庫探し・拠点配置選定)×はぴロジ社(庫内オペレーション)×APT社(自動化)×CBcloud社(配送)を掛け合わせ、一気通貫で実現した総合ソリューション、そのほかを事例でご紹介したいと思います。

きっと「ええっ、そこまでできるの?!」と驚かれるのでは……。さあご一読を!
(インタビュー&構成/エルテックラボ 菊田一郎)

課題発見のコンサルティングから

―― CREグループが連携各社の力を結集して展開する「LIP=物流インフラプラットフォーム」とは、「物流を支えるすべてのサービスの基盤となる仕組み」とされています(図を参照)。本業の「倉庫」だけでなく、必要な人材の確保、在庫管理システム・倉庫管理システム、倉庫の自動化など「倉庫の利便性を高めるサービス」、さらに「配送」機能まで、普通なら別々のベンダーに依頼するところをワンストップで、“物流全体最適化”を支援できるとのこと。素晴らしいコンセプトだと思います。走り出して1年あまり、お客様からはどんな相談が寄せられていますか?

LIP推進室 ー お客様の方で課題の明確化に至っておらずビジネス全般の現状把握から入るお話と、具体的な課題についてのご相談と大きく2種類ありますね。たとえばサプライチェーン最適化のため倉庫はどこに置くべきか、あるいは配送網を強化したい、老朽化したマテハンを更新したいが最近はどんな選択肢があるか…・‥などなど。私たちも想定外だったのですが、本業である「倉庫の場所」以外の切り口からのご相談が約9割と圧倒的に多く、その解決策の1つとして庫内設備や倉庫もご紹介する、という流れになっています。

―― そもそも課題を発見するところからの話だと、コンサルティング的な業務になるのでは?

LIP推進室 ー はい、その場合は完全にコンサルから入っています。社内に専任のコンサル部門はないのですが、LIP推進室のメンバーがそれぞれの得意分野を生かして、実質的なコンサルチームとして機能しています。LIP推進室長の牧野はシステムエンジニア出身でEC物流センターの構築・運営経験がありますし、物流営業の経験や倉庫運営、配送網を構築していた経験をもつメンバーなど、多様性に富んでいます。

そうした案件は当社の営業部門からだけでなく、LIP参画企業の各社からも寄せられてきます。たとえばECフルフィルメントの話から、マテハンや配送についても相談したい、とか。まず推進室で企画を練ったあと、話が具体化してくればその道のプロであるLIP各社と連携します。でもそこに行く前に、入り口で全体像としてのソリューション提案を求められることが増えていますね。

―― なるほど~。LIP推進室には豊富な経験と知識を持つメンバーが集まっているからこそ、できることですね。

ホームセンターの物流総合改革をワンストップ提案

―― では具体的な事例で、LIP推進室の特徴的な取り組みを教えていただけますか。

LIP推進室 ー 今日は2つの事例をご紹介します。まず1つ目は、国内に100店舗以上を展開する大手ホームセンターで、リアル店舗販売に加えECにも力を入れているお客様です。実店舗への商品配送手段と関連する物流拠点内の運用、それを支えるシステムの見直し、最適化のご相談を受けました。 

まず現在の店舗配置状況と、仕入れからエンドユーザーまでのバリューチェーンはどうなっているか、また配送と倉庫運営会社の状況、倉庫内設備やシステム内容まで全般的に現状把握のヒアリングをさせて頂きました。現時点で物流が回らなくなっているわけではないのですが、これから先10年の戦い方を考え、物流にしっかり手を入れないと激化する競争環境下で他社に遅れを取ってしまうと、経営層が危機感をもっておられ、システムを含め物流全体を抜本的に改革しよう、という話に発展したんです。

そこで
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①最適立地での倉庫提供はCRE
②物流センター運営とネットワーク構築は、はぴロジ社と同社の流通プラットフォームを構成するパートナー企業に
③システム・WMS再構築はAPT社
④配送はCBcloud社
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という体制を組んで対応しました。4社それぞれのパワーを掛け合わせながら、一気通貫でお客様の構想を実現する計画を策定していったんです。

―― 普通なら個別に専門企業に依頼するところですね。その結果として各システムがサイロ化し、連携が難渋する例も少なくない。ところがLIPは異なる機能を一体化するフォーメーションを組めることから、始めから連携した仕組みにできるところがすごい。実際の進捗具合はどうなのでしょう?

LIP推進室 ー 全体では3年かかる規模感で、スタートから約1年を経たところです。店舗配送拠点の新TCは昨年稼働開始しました。次はEC物流で、現在は別拠点になっているのを統合するか、新設するかなど検討中です。コロナ禍の影響もあって同社のECも伸びていますね。

牧野が、以前EC物流センターを立ち上げたときには、おっしゃる通り、組織や機能のサイロ化も発生していました。当時は機械、システム、運営とどれも委託先が違い、社内の担当者も別々だったので、アレンジにとても苦労しました。このお客様にも物流部門はありますが、収支管理などが主な業務で物流改革の経験を持つ専門家がおらず、広範囲な物流知見を持つ人材を確保することも難しい状況でした。だからこそ、LIPで専門的・総合的な提案をできることが評価いただけているのだと思います。

製造卸の新サービス立ち上げを本格コンサル

―― ではもう1つの事例をお願いします。

LIP推進室 ー 2つ目は製造卸売企業のケースで、これまで同社が手掛けていなかった新サービスの立ち上げを検討されています。物流の要素は切り離せない構想でしたが、物流以前に、そもそも顧客にどんな価値を提供するのか、周辺マーケットもにらんだ「新たなビジネスモデル自体の検討」から開始しよう、となったんです。意外なことに、当推進室には立て続けに、こうしたビジネスコンサルティング案件が寄せられています。

新たな発想だけに、ターゲットは従来顧客だけでなくもっと広げられるのではないかとか、既存の商習慣への適応や突破する必要性もあるがそのメリット・デメリットは何か、などベースとなる論点を整理しています。バリューチェーンに連なる多くのプレイヤー各社との関係はどう位置付けるのかも含め、ビジネスモデルを提案する予定です。面白い発想ですが、その分、参入障壁も厚いので、実現可能性と合わせ煮詰めていきます。サービス提供価値が決まったら、それを実現できる物流をアレンジしていく流れです。

―― まさしく本格的なコンサルですね!

LIP推進室 ー LIP推進室には、いろんなキャリアもった人間が集まっています。スタートアップ企業でビジネスモデルを構築した経験者もいるので、今回はぴったりでした。とにかくこの例のように「新サービスを構築したい」というお客様が多いのに驚いています。

――私は常々、「DX(デジタルトランスフォーメーション)の最終ゴールはUX(顧客体験)とEX(従業員体験)の変革だ」と主張しています。想定顧客にどんな価値を提供できるか、の議論は極めて的を射たものだと思います。

LIP推進室 ー その視点でいま多いのは、BX(ビジネストランスフォーメーション)のご相談ですね。

ビジネスの大変革期にLIPの価値が発揮

―― そうなると、ビジネスモデル構築から物流拠点探し、庫内作業、システム、配送網までを一括して、しかも相談から実現までワンストップでカバーできるLIPのサービスは、現在のディスラプティブな大変革期にこそ、大きなメリットを顧客に提供できそうですね。

LIP推進室 ー はい、そう思います。先ほど指摘された通りで、お客様が庫内、システム、配送など個別にそれぞれの専門業者さんに相談された場合、最後に全体の整合性が取れずいびつになったり、連携させようにも専門知識がないので社内リソースでは対応が難しい場合も出てきます。その点LIPでは、我々が包括的に受けてご提案し、個別には各社の専門性を発揮しつつ、全体をしっかりコーディネートしたご提案をできるのが強みです。

以前、物流拠点の運営を担っていた時代に、箱(物流拠点)と箱に入れるもの(マテハンなどの設備やシステム)は別々の会社に頼んだので全体最適に繋げるのに苦労しました。それをすべてセットにして「全体最適」のご提案にできることが、LIPならではの提供価値だと思います。

―― 結果的に、顧客はコスト面や時間的なメリットも得られるのですか?

LIP推進室 ー 企画策定からシステム、拠点構築までのコストを考えたとき、個別に分断されるほど、お客様にはどこにどれだけ費用がかかるのか、コスト構造がつかめなくなります。その点、LIPなら統括して管理するので、原価構造をくっきり見える化できるのもメリットです。

時間的には、全体の一括コントロールにより最小の工数で最大の成果を出せることと、アレンジメントも情報共有も早いので工期も短縮できるメリットがあります。あるいはビジネスモデル自体のコンサルから入ることで、本来お客様が目指す方向性に計画をアジャストできる点で、より本質的なメリットが生み出せるのではないでしょうか。

逆にCRE単体では達成困難な幅広いテーマの案件にも、LIP各社の協力を得ることで取り逃すことなく受けられるのは当社にとっても利点です。そうしたビジネス改革は、いずれキーとなる物流、物流拠点の刷新につながる。ビジネスの変革に応じて求められる適切な物流拠点の配置をすることで、物流の全体最適が具体的に実現できるはずです。

――「物流の課題は認識しているけれど、解決方法が分からない」といった、<物流あるある>の悩みがありますよね。そんな場合でもLIP推進室に相談すれば、解決すべきポイントを見つけてくれる、との理解でよいのですね?

LIP推進室 ー はい、対応いたします。事例②のようなビジネスモデルからのコンサルを含め、お客様ご自身に見えていない課題も発見し、解決へのソリューション提案を行います。当初はそこまで想定していなかったのですが、お客様から予想以上に幅広いご相談を頂けたので、バリューを高めるため真剣に取り組んだ結果、大きな手ごたえがありました。製造系のお客様からは顧客とのタッチポイント、ユーザー接点を確保したい、といったD2Cのご相談も増えていますね。

―― このコロナ禍で、「10年分の変化が1年で進む」という大変革の真っただ中に我々はいます。そのタイミングに、CREの事業ビジョンであるLIPの提供価値がまさしく合致した結果ですね。今後に期待しています。今日はありがとうございました!

企業①株式会社シーアールイー
企業②株式会社はぴロジ 
企業③株式会社APT
企業④CBcloud株式会社
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執筆者 菊田 一郎 氏 ご紹介

L-Tech Lab
代表 菊田 一郎 氏

1982年、名古屋大学経済学部卒業。83年流通研究社入社、90年より月刊「マテリアルフロー」編集長、2017年より代表取締役社長。2012年より「アジア・シームレス物流フォーラム」企画・実行統括。06年より東京都中央・城北職業能力開発センター赤羽校「物流の基礎」講師。著書に「先進事例に学ぶ ロジスティクスが会社を変える―メーカー・卸売業・小売業・物流業 18社のケース」(白桃書房、共著)、「物流センターシステム事例集Ⅰ~Ⅵ」(流通研究社)、ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト「ロジスティクス・オペレーション3級」(中央職業能力開発協会、11年・17年改訂版、共著)など。2017年より大田花き㈱ 社外取締役(現任)。2020年6月1日に独立、L-Tech Lab(エルテックラボ、物流テック研究室)代表として著述、取材、講演、アドバイザリー業務を軸に活動開始。同6月より㈱日本海事新聞社顧問、同後期より流通経済大学非常勤講師。

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