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【連載】第5弾「自動化実現で“アパレル業界課題” 解決に大きな前進!AMS × APTのシャトル式自動倉庫」 ~物流インフラプラットフォームNews~

こんにちは。シーアールイー マーケティングチームです。
生活や働き方も色々変化の時、在宅でお仕事されている方も多いと思いますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回の物流インフラプラットフォームNewsでは、多様な改善効果が期待できる自動倉庫についてお伝えします。今年2月に自動倉庫稼働を実現したばかりのAMS社に伺い、生の声を聞いてきました!
自動倉庫の新設やリニューアルに、高いハードルを感じられているユーザー様に、ぜひお読みいただきたい内容となっております!

はじめに
シーアールイーが提供する「物流インフラプラットフォーム」を構成する2社、株式会社AMS(アパレル企業向けECフルフィルメント事業、オムニチャネルソリューション事業)と、株式会社APT(自動倉庫リニューアル、倉庫設備新設、倉庫コンサルティング事業)は、この度、AMSロジスティクス内に国内初となる、APT社が新たに提供するシャトル式の倉庫内ロボットストレージシステム「Hive」(※1)の導入を実現しました。

そこで、AMS社より、ロジスティクスを統括しているEC事業本部の小林取締役・倉持部長、APT社より、井上社長・開発責任者の小杉取締役の4名に、シャトル導入までの経緯や、自動倉庫が開始された今感じる具体的なメリット、今後の展望についてお話いただきました。

※1 中国メーカーGALAXIS社とAPT社が日本向けに共同開発したシャトル式自動倉庫
   (シャトルとリフトの組み合わせにより高い入出庫能力と作業性を実現する立体自動倉庫システム)

APTが提供する「Hive」 導入の魅力は、スピーディーな工期と低コスト

AMS倉持 ― 現在、私たちのクライアントであるアパレル業界の各メーカー様は、販売チャネルの多様化による在庫の偏在や、それに伴う機会損失の課題を抱えています。また、我々倉庫運営側も、物流費・配送費の高騰が続くことや、将来確実となる人手不足、といった問題を抱えています。この、業界の課題「在庫課題」・「労働力課題」を解決するため、3年ほど前から自動倉庫の検討を始めました。

AMS小林 ― 当初は、某有名コンサル会社を介し、国内メーカーのコンペも実施しましたが、いいものがなかなか見つかりませんでした。そんな時、シーアールイーからAPTさんを紹介していただいたんです。コンペ時、メーカー各社からは、導入に1年半~2年かかると聞いていましたが、APTさんには、10ヶ月間くらいのリードタイムでできると言っていただきました。物流機器選定中に、すでに現場では人件費や配送料の高騰も発生していたため、少しでも早い導入を目指し、APTさんご提案のシャトルに決めました。

なぜ他メーカーの約半分のリードタイムで、実現が可能だったのでしょうか?

APT井上 ― 当社では、国内の自動倉庫メーカーだけに限らず、海外のメーカーにも着目しています。「導入済機器の再活用」を得意としてきた当社のノウハウ・知見を活かすことで、海外メーカー採用時の課題を解決できるからです。今回は、中国の製造メーカー、当社、そしてAMSの3社で密に連携し、工期の短縮を実現できました。

APT小杉 ― スペースの確保や人・時間のやりくりは大変だったと思いますが、AMSさんにご調整いただいた結果、工期短縮にもつながり、非常に感謝しています。

AMS小林 ― 大変だったというよりは、今回が初の試みなので、楽しみでもありましたね!

AMS倉持 ― 今回の機器は、既成品ではなく、当社に合わせて設計していただきました。

APT小杉 ― 既存倉庫にマテハン機器を入れる場合、合う・合わないがあります。AMSさんの場合、運用中のプラムスWMSに中国メーカーのパッケージを適合させていく難しさが発生します。ですが当社は、別メーカー同士を繋ぐ部分の仕組みに慣れていましたし、スタート時からそこは意識してシステム・マテハンを設計しておりました。そのため、通常かかる労力も緩和でき、スムーズに進められたのではないかなと思います。

AMS小林 ― 「Hive」の採用によって、国内メーカーの3分の1程度に抑えられる低コストも魅力でした!そして何よりも、初めての試みだったので親身に相談に乗ってくれたことが非常に心強かったですね。

仕事の決め手は、“信頼”

AMS小林 ― APTさんには当社の要望を聞いてもらうのはもちろん、設備投資を極力抑えながら自動化を推進していくというスタンスもくみ取っていただきました。そういった姿勢も含めて、信頼してお付き合いさせていただけると感じました。

APT井上 ― 当社は決して大きい会社ではありません。しかし、お客様への”想い”は、どこよりも大切にしています。AMSさんのご要望に少しでも答えていきたいという、私たちの想いが伝わったのかなと思います。

シャトル導入効果 ~課題解決と安定したサービス提供を目指す~

AMS倉持 ― 夏・冬のセール期のピーク時は、人手に頼らざるを得ません。波動吸収は、長年のアパレル業界の課題です。今後さらなる自動化推進によって、人手に頼らない、波動吸収の課題解消を目指します。今回、ピッキングの自動化により、人が歩かなくて済むようになったことは非常に大きいです。従来の歩いて取りに行くピッキングでは、1pcs辺り50~60秒程度を要していましたが、自動倉庫の導入によって1pcs辺り30~40秒となり、ピッキング工数の約3割を削減できました。生産性の面、働いているスタッフの体力的な面で、大きなメリットだと思います。

AMS小林 ― 実際にスタッフからも、「楽になった」という声は多いです。終業時の疲れが軽減されていると思います。

AMS倉持 ― もうひとつ、保管効率も大きく向上しています。同じスペースに倍以上在庫保管ができるようになって、必要床スペースがコンパクトになりました。

AMS小林 ― 今後も、物流費、配送費はどんどん高騰していくと思います。ですが、クライアントへは値上げを実施せず、一定の価格で、安定した提供を続けたいです。今回の自動化によって、お客様への提供価格に還元できると思っています。

AMS小林 ― 日々の業務以外でいえば、経営の観点でのメリットもあります。投資回収が早く、3年未満で完了する予定です。これも他のメーカーさんよりも圧倒的にAPTさんに魅力を感じた理由のひとつでした。

APT井上 ― 嬉しいです!今後も、お客様に寄り添って、親身に課題解決に取り組んでいきたいと思っています。

AMS 今後の展望

AMS小林 ― 生き残りをかけていくためには、コスト・品質・スピードは必要不可欠です。それを「人」に頼ると、安定したパフォーマンスの継続は困難といえるでしょう。梱包部分など、自動化できる部分はまだあります。今後もAPTさんと連携し、コスト維持など、安定した一定のサービスを提供し続けたいと思っています。

APT井上 ― AMSさんは全自動を目指されているわけではないですし、我々もそう思っています。効率・投資回収の面をしっかり見据えながら、既存の機器・新しい機器をどう活用していくべきか、戦略的な自動化が大事なので、AMSさんの展望に向けてしっかり寄り添っていければと思っています。

AMS小林 ― 当社は「私たちはヒトとテクノロジーを融合し、世界のコマース発展に貢献する。」をビジョンとしています。EC、物流の観点だけでなく、資源を無駄にしない、捨てない、というサスティナブルの考え方など、今後アパレル業界が取り組むべきことは沢山あります。APTさんとは、そういった課題解決にもつながるよう、パートナーシップを強化していきたいと思っています。

APTの強み・魅力 ~お客様に寄り添って取り組む~

APT小杉 ― 私たちはメーカーではありません。元々は、導入済みの機器を再活用していくソリューションを得意としています。なので、お客様の現状を聞かせて頂いて、使えるものは使う、足りない部分は補う、というご提案をしていきます。そういう意味で、メーカーではないことが逆に強みであると思っています。

APT井上 ― 長年のメイン事業である「保守メンテナンス」のノウハウ・知見は、他社にはない当社の強みです。ハード・ソフト両面で、長いお付き合いをしていただける、”寄り添い型”の企業と思って頂ければ嬉しいです。

― 本日は貴重なお話、ありがとうございました!

AMSサービス
概要
AMSでは、大規模ECサイトの要求に応えられるEC支援サービス、及びオムニチャネルソリューションの提供を行っております。基幹システム、通販業界に精通したWEBデザイン・販売戦略チーム、高品質な商品撮影・商品登録・カスタマーサポート業務などを組み合わせ、EC・オムニチャネル事業を全面的にサポートします。オペレーション/顧客満足度の向上、プロモーション強化、サプライチェーンの最適化、といった様々な経営課題解決と販売最大化を全面支援致します。 株式会社AMS
自動倉庫紹介AMS自動倉庫動画はこちら ※3:28~ 自動倉庫の紹介 
APTサービス
概要
APTは、自動倉庫を中心とした物流設備のシステムや制御装置のリニューアルを手掛けております、物流システムエンジニアリングの会社です。リニューアル時には、なるべく仕様をオープンにし、よりメンテナンスしやすくする 『 オープン化 リニューアル 』 をコンセプトに事業を展開しており、当該領域ではサードパーティとして国内最多の実績を有します。
今後は上記事業で培ったノウハウを活用し、保管、搬送、仕分業務において、国内にはないユニークな自動化機器の提供を通じて、労働人口が減少の一途をたどる物流現場をご支援いたします。  株式会社APT 
リリース紹介新型ロボットストレージシステムHiveを発売 
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